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スマホARで楽しむ城跡アプリいろいろ

スマホARで当時の城郭の姿を見上げる

VRやARは観光地PRのツールとしても使われるようになってきました。

僕の故郷、福島県会津でも、鶴ヶ城(会津城)関連のVR企画のコンペを募っていました。(現在募集終了)

鶴ヶ城のVR企画に期待しながら、全国の自治体が公開している、VR/ARを使った城跡再現アプリをいくつかご紹介します。

なお、紹介するアプリは、主にGPSなどでその場に合わせた画像などがみれるコンテンツになります。実際にその場にいかないとメインコンテンツが楽しめないので、キャプチャや感想は「おためし機能」など現地に行かなくても試せるコンテンツの内容になります。近くの方、気になった方は現地での感想を聞かせて下さい!

VR安土城(滋賀県近江八幡市)

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1576年(天正4年)に織田信長によって安土山に建造された、天下布武の象徴。現在は石垣などの一部の遺構を残すのみの安土城を3Dで復元する「VR安土城プロジェクト」というプロジェクトの一環で、現地の特定の場所でスマホをかざすと、そこからの当時の安土城がCGで再現されるアプリ。

→ バーチャルリアリティー安土城プロジェクト

 
GPSを使うので現地に行かないとコンテンツの全てを見ることは出来ませんが、「プレビューモード」で「セミナリヨ跡」からの安土城を見ることが出来ます。

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歴史の本のようなタッチで当時の人々の様子が再現されるのも面白い。

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真下を向くとマップモードになり、周辺施設の場所がわかります。

 
尚、「VR安土城プロジェクト」では、信長の館にて、CG復元された安土城を200インチの大画面シアターで楽しむことが出来るそうです。

ダイジェストだけでも、その復元率の高さがわかります!

VR安土城

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【配信元】 ASTEM / 近江八幡市
【対応OS】 Android / iOS
【価格】 無料

VR上田城(長野県上田市)

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1583年(天正11年)真田昌幸によって築城。徳川軍との合戦により破却されたのち、1626年(寛永3年)から近世城郭として新たに築城され、現在はその一部が復元されています。
真田丸効果で、足を運ぶ人も多いのではないでしょうか?

アプリでは、CG再現された当時の姿を見上げたり、真田家ゆかりの地のYouTube動画集や、現地の散策マップ、上田城関連の年表を見たりなどVR以外のコンテンツも充実。

→ VR上田城|上田城・真田氏関連史跡紹介アプリ

さらに、2016年12月28日まで、現地の各史跡でアプリに連動したクイズに挑戦でき、全問正解すると真田グッズが貰えるとのこと。

このアプリがあれば、真田丸の世界をもっと楽しめる!
(↑今期限定で効果ありそうなこと言ってみた。)

VR上田城

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【配信元】 上田市教育委員会
【対応OS】 Android / iOS
【価格】 無料

※YouTube動画集に移動するとアプリのメインコンテンツに戻ってこれないバグがあるようです。Youtube動画を堪能したら、一度アプリを終了させて再度開いてください。

名護屋城(佐賀県)

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1591年に豊臣秀吉によって築城された平山城。アプリでは、最盛期には人口10万人を超えるほど繁栄したといわれる当時の様子を再現。
※注:名古屋城ではないです。

→ バーチャル名護屋城|佐賀県立 名護屋城博物館

アプリは博物館のサービスのひとつで、
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ご注意
利用開始の起点は名護屋城博物館となりますので、必ず名護屋博物館までお越しください。
※その後はアプリのガイダンスに従って利用を開始してください。

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とのことです。

博物館に行けばアプリの入ったタブレットを借りることも出来るそうです。

◆貸出日
名護屋城博物館の開館日:9時~17時
貸出受付締め切り:16時半まで
◆貸出場所
名護屋城博物館1F受付
◆利用方法
受付にて簡単な利用申込書にご記入ください。
また、貸出時には身分証明書(運転免許証・パスポート等)で本人確認が必要となります。

VRアプリの他にも、スタンプラリーなどができる「名護屋城巡り」、謎解きしながら名護屋城跡を巡る「肥前名護屋城の謎を解く」など、3つのアプリで名護屋城跡を楽しめます。
※VRアプリ以外のアプリについては上記博物館特設ページを参照してください。VRアプリ内にもリンクがあります。

VR名護屋城

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【配信元】 ASTEM / 佐賀県
【対応OS】 Android / iOS
【価格】 無料

多賀城(宮城県多賀城市)

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神亀元年(724年)に築城された古代城柵。平城京時代の北の一大拠点であった当時の姿をアプリでVR復元します。

→ 多賀城市の文化財/「歴なび多賀城」利用ガイド

このアプリはマップ機能が充実
多数の歴史遺産の場所をマップから調べられるだけでなく、「?」アイコンの場所に行くとアイテムが手に入ってコレクションできたり、「AR」と書かれた場所には建築物やキャラクターが出現して一緒に写真を撮ることができます。
※現地に行かないと機能しないので、キャプチャありません・・・上記利用ガイドページを参照してください。

さらに、現地に行けない人への配慮も良い。

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「おまけ」メニューから「おまけAR」を選択して、ポスターやパンフレットのマーカーにかざすと、「多賀城に関連する何か」が出現します。

おためしマーカーは利用ガイドにあります。

VR復元、コレクション要素、キャラ探しなど、コンテンツの充実っぷりが凄い。

歴なび多賀城

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【配信元】 xeen / 多賀城市文化遺産活用活性化実行委員会
【対応OS】 Android / iOS
【価格】 無料

三重津海軍所跡(佐賀県)

→ VRスコープで幕末にタイムトリップ | 世界遺産の三重津海軍所跡 – 佐賀県

世界遺産「三重津海軍所跡」は、そのほとんどが木造なため、風化を防ぐために全てが地中に埋められています。
なので、実際に現地に行っても、広い更地があるだけです。

こちらはそんな埋められた三重津海軍所の当時の様子をVR復元するコンテンツです。
ストアからアプリをダウンロードするのではなく、現地で専用のVRゴーグルを借りて、音声ガイダンスと共に楽しんでください。

貸出場所 佐野常民記念館2階 VRスコープ受付
貸出時間 9時00分~16時30分
VRスコープの貸し出しには、ご本人を確認する書類が必要です。
貸出申込みの際に運転免許証や保険証等をご提示ください。
精密機器なので、小学生以下のお子さまだけでの使用はできません。必ず保護者の方と一緒にお楽しみください。
機器は水に弱いため、雨の日はご利用いただけません。

また、記念館ではOculusRiftで楽しめる展示もあるそうです。
→ オキュラスリフトで幕末へタイムトラベル! | 世界遺産の三重津海軍所跡 – 佐賀県

数ヶ月前、マツコデラックスと村上くんの月曜に夜更かしする番組で紹介されたときには「ちょっと奇妙な光景」的な扱いでしたが、VRに関しての認識もどんどん上がってきてますし、どこかでまた話題になりそうですね。

おまけ:美唄市(北海道)

→ VR観光体験~北海道美唄市~ | 特設ページ

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北海道美唄市の観光体験VRアプリ。
現地に行ってARで楽しむコンテンツではないですが、今回紹介したアプリ含め「AR/VRを使った自治体発のアプリ」としては、2015年夏前に公開された、この美唄市のアプリが日本初の自治体ヴァーチャルアプリということで、載せておきます。

コンテンツの内容は、美唄市の名所の360度動画/静止画を閲覧できるというもの。

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各動画/静止画内のアイコンを注視すると、説明が出てきます。

今となってはやはり物足りなさもありますが、1年前のコンテンツと考えると良くできていますね。

丁寧に、使い方動画まで用意されています。

美唄観光VR

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【配信元】 北海道美唄市 観光交流課
【対応OS】 Android / iOS
【価格】 無料

※2016/6月現在、iOSアプリが落ちてるようです。


 
城跡再現の部分だけではなく、どれもそれぞれのオリジナルのコンテンツをからめてて面白そうですね。このために行く!とまでなるかはわかりませんが、「どこのお城いこうかなー」と迷ったときには強い武器になるのではないでしょうか。

来年には我らが鶴ヶ城(会津城)のVRコンテンツも公開されると思いますので、みなさん、会津にも来てね!
 


 
ちなみに、ほとんどのアプリが、単眼用の360度動画なので、ハコスコ1眼をもって出かけてみてはどうでしょうか?